ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

大樹巡りの旅、ボチボチと続けています

自然療法を勉強する中で出合った大樹の癒し。今年の旅は大樹巡りと決めてから、ボチボチと巡っています。そうは言っても、この状況下ですからどこへでも好きに飛んで行く、というわけにはいきません。旅の参考にと集めた本を眺めてばかり。

 

その木にまつわる話を読みながら、気分を盛り上げています。いつか行ってみたいなと思うだけでワクワク。大樹の圧倒的な姿、圧巻の存在感はもう神様が宿っているとしか思えません。

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大樹を巡る旅の本

日本だけじゃありませんよ。世界にはすごい巨樹があるんです。「地球遺産 最後の巨樹」という本には、もう信じられないような巨樹のお姿が。

 

夕日の中で、月夜の中で、佇むその美しいお姿は神々しすぎて「失礼ですけど、神様ですよね」とこっそり聞いてみたくなるほど。

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自分が知っている場所だけが地球だと思ったら大間違い。神秘、、、うーん、ありきたりな言葉しか思いつきませんが、こんな神々しい存在と自分が同じ地球上にいると思うだけで、一気に謙虚な気持ちになります。

 

さて今回ご紹介するのは、福岡県宇美町にある宇美八幡宮の大楠です。宇美八幡宮の境内は「蚊田の森」と言われ約35本のクスノキ(楠/樟)があるそうですが、そのうちの2本が国の天然記念物に指定されています。どちらも1本の木でありながら「森」と名付けられているくらいの大樹です。

 

☆湯蓋の森

 

まずはこちらの湯蓋の森という名のクスノキ。神功皇后が応神天皇をこの地で産み、産湯を使い、その上をクスノキが覆ったことから、この名前が付けられたそうです。推定樹齢はなんと2000年。

 

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幹回りが15mもあるという下方の主幹から、うねるように躍動し四方に伸びる枝。先の先まで葉が生い茂っています。あふれる生命力、圧倒的な存在感です。

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畏れ多いけど、あの枝に登ってみたい。どんな世界が見えるのか。

 

☆衣掛の森

 

そしてもう一つがこちらの衣掛の森。こちらも推定樹齢が2000年の老樹です。神功皇后が応神天皇の産湯を使う際に、衣をかけたことからこの名前が付いたそうです。

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こちらは所々幹が折れていて、複雑なお姿。それがまた2000年という生き様、凄まじい貫禄を表しています。

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途中で太い枝が折れて穴が空いているのを見ると、ちょっと痛々しく感じますが、それでもさらに上へ上へと天高く伸びている。すごい生命力ですね。一言で樹齢2000年というけど、それだけの年月って想像もできません。

「産湯の水」の井戸が祀られていました。

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私は初めて訪れたので全然知りませんでしたが、宇美町の「宇美」の名は「産み」に由来し、出産子育て守護のお宮として有名だそうです。

 

安産祈願の妊婦さんが、積まれている「子安の石」をひとつ持ち帰り、無事出産したら元の石に加え、子どもの名前を書いた新たな石を奉納し、健やかな成長を祈願するということです。

 

「神木探偵」(本田不二雄)という本によると、神功皇后はかつては「聖母大菩薩」と呼ばれ、崇められてきたそうです。

 

神功皇后といえば、『古事記』や『日本書紀』にいう九州の熊襲征伐のために夫・仲哀天皇とともに北九州を訪れ、突然死した夫に代わって熊襲を討ち、その返す刀で朝鮮の新羅に攻め入り、朝鮮半島の過半を服属させたという”実績”で知られている。

 

そして、皇后は出征中にみずからの懐妊を知り、腹に「鎮め石」を巻き付けて出産を遅らせ、この地にやってきて皇子を産んだとされているそうです。

 

そのお姿を見守ったのが二つのクスノキ、湯蓋の森と衣掛の森だったんですね。

 

それぞれの大樹にはそれぞれの物語がある。

 

自然林の中では競争原理が働いて巨樹は育ちにくいそうです。やはり御神木は人々が崇め、大切にしてきたからこそ、そのお姿が残っているのでしょう。

 

「神木探偵」の本田不二雄氏の言葉を借りれば「すごい木と出逢い、しばし呆然とし、魂が抜けるような感覚を味わって」みたいので、大樹巡りの旅はまだまだ続きます。

 


地球遺産 最後の巨樹


神木探偵 神宿る木の秘密

 

 

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