ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

冬の中の春、ミモザの癒し

2月と言えば、まだ冬。三寒四温で春のような日差しの日もあれば、急に冷え込んで冬に逆戻りの日もあり。やっぱり春の訪れを実感するには春分を待たないといけないようです。

 

そんな寒い2月の終わりに、他県のハーブ園でミモザ祭りがあると聞いて、片道2時間半かけて行って来ました。

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圧倒的な黄色

 

形容する言葉が浮かびません。冬空に映える鮮やかな黄色。見事な咲きっぷりで、そこまで来ている春の訪れを、この迫力で伝えてくれています。

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右下に一面広がっているのは、早咲きの菜の花です。こちらは優しい黄色の絨毯。

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一つひとつの花はすごく小さくて、今にもぽわーんと飛んで行きそうなぐらい愛らしいのに、たくさん集まると溢れんばかりの力がみなぎっている。このギャップがミモザの魅力なのかもしれませんね。

 

木の下に立って見上げただけで、冬空に堂々と咲き誇るミモザの生命力に包まれて、最高に幸せな気分。まるで人を癒す妙薬のシャワーでも浴びたかのように、一瞬で満たされました。植物の癒しの力、恐るべし。

 

見えているのはこの鮮やかな黄色の世界。でも明らかに目に見えない贈り物をもらったんです。ああ、遠くまで来て、本当によかった。 

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ハーブ園内を散策しましたが、ミモザ以外はまだまだ冬の風景。足元にはちらほら春の訪れも見えますが。

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こちらは寒椿でしょうか。ひときわ背が高い。可愛らしい鳥のおうちも。

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ハーブの苗を売っている温室には、こんな古井戸がありました。ディスプレイ?雰囲気あるなぁ。

 

ところで、3月8日は「国際女性デー」ですね。別名「ミモザの日」

 

ヨーロッパでは、この日に男性から女性へ、日頃の感謝を込めてミモザの花が贈られるそうです。恋人や奥さん、職場の同僚、友人、感謝を伝えたい女性なら誰に送ってもいいとか。

 

贈られた女性は、髪や胸にミモザを飾り、この日は家事や育児から解放されて外食を楽しむそうです。まあ、なんと粋な習慣なんでしょう。ちょっぴりうらやましい。

 

この習慣はイタリアからヨーロッパに広がり、最近は中国でも定着し始めているそうです。ハロウィンなど海外文化を取り入れるのが得意な日本ですが、ミモザの習慣はまだ未到来?

 

国際女性デーを盛り上げようと、日本でも女性支援キャンペーンや音楽イベントが各地であるようですが、折しも某氏の女性蔑視発言が世界中で報道されたばかり。日本の遅れた現状が世界中に知られてしまい、怒りを通り越して恥ずかしくなった人が多いのではないでしょうか。

 

女性に感謝?今更何も期待しませんよと、日本だけが国際女性デーに自分にミモザを贈るようになったりして。最近のバレンタインデーは自分チョコの風潮もあるようだから、自分ミモザもいいかもしれませんね。