何度か書きましたが、ヴィーガン暮らしが長いわりには、まわりにヴィーガンの友達も知り合いもいません😢
雑誌Veggyにはおしゃれなヴィーガンの人がたくさん登場するのに・・・
世界中でヴィーガン人口が確実に増えてきているのに・・・
なぜ私のまわりにはヴィーガンの人がいないのかしら?
それもそのはず、自分が今まで何も発信して来なかったから。
類は友を呼ぶ
求めよ、さらば与えられん・・・でしたっけ?
こんなインタビューを見つけました。ヴィーガンになった人たち13人が登場し、その理由やきっかけについて語っています。エピソード1~11は各人のインタビューが3分~5分たっぷりあって私は全部見ましたが、ここにご紹介したエピソード12は総まとめ編で短くまとめられています。
ベジタイムTV ベジタリアンやヴィーガンの紹介 Portraits of Vegans and Vegetarians
国籍も、年齢も、職業も、ヴィーガンになったきっかけも、みんなそれぞれ違う。でも基本的なところは、やっぱり平和な世界、共存できる社会を求めてそれぞれ自分の場所で自分の活動をしている。
なんか素敵だなと感じました。私がいつも雑誌で見ていたヴィーガンの人たちは、有名な俳優さんやモデルさん、または有名な活動家だったりして、すごく遠くの人たちでした。ホアキン・フェニックスしかり。こういう人たちが世界を変えて行くんだなと思っていました。
でもここに登場する人たちは、みんな普通の一般人。ヨガの先生、旅行を企画する人、大学生、整体師、ミュージシャン、レストランオーナーetc.
ヴィーガン歴も長い人、短い人がいる。元々お肉が嫌いだった人もいれば、お肉が大好きだった人もいる。なかには「ベジタリアン」という言葉が大嫌いだったのに、今はヴィーガンになって環境問題を扱う一人芝居の活動をしている人もいて。
ヴィーガンになったきっかけは、みんな違う。ある人は健康問題から、ある人はパートナーがヴィーガンだったから、ある人は日本の漫画を読んで、ある人は動物のドキュメンタリーを見て、ある人はヨガのために。
ある大学生は17歳の時、車に何度も轢かれた猫の死体を見てショックを受け、
こんなふうに死んでいく動物はどれくらいいるんだろうと思い→保健所で殺処分される猫が年間67,000匹もいることを知り→屠殺される豚や牛について調べて→日本では一日で65,000頭の豚が殺されることもあると知り→畜産動物の悲劇を知った
彼は「肉が大好きで、肉を食べていた自分の17年間を許せなかった。次の日からきっぱり食べるのをやめた」と語っていました。あまりの純粋さに驚きました。なにもそこまで自分を否定しなくてもいいと思いますが。
こんなに多様な人生の背景があって、一人ひとりの物語があるんだなと感動しました。
そして未来に向かっての考え方も、当たり前ですがそれぞれ温度差がありました。ヴィーガンを普及させたいと正面から頑張っている人もいる。
でも、もう少しやり方を考えた方がいいと提案する人もいる。
「人はジャッジされるのが嫌いだから、相手を批判してヴィーガンを勧めるのではなく、美味しいヴィーガン料理を勧めた方がいい」
ある整体師の方が言った言葉が印象的でした。
「ベジタリアン界にも上下関係があって嫌だ。ハチミツを食べると批判される」と。
これは本当です。ヴィーガンの中にもランク付けが存在する。厳格なヴィーガンはハチミツは食べないので、ハチミツを食べる人は本当のヴィーガンではないと。でもここにこじつけのような反論もあって、花の酵素が入ってるからどうのこうのと・・正直こんな論争はどうでもいい。ヴィーガン同士で相手をジャッジする。どう考えても本末転倒のような気がしますよね。
私はいつも自問することがあります。もし自分が被災して、炊き出しで豚汁が出たらどうするのかなと。食べないのか、豚肉だけよけて残すのか、ボランティアの人がわざわざ作ってくれた豚汁を残すのか?それって人としてどうなのよと。
その整体師の方は「楽しい広がり方をすればいい、文化にしていけばいい」と言っていました。
私もそう思います。価値観を共にする人たちが共感し、その価値観が広がっていくのはうれしいけど、そうじゃない人たちを批判したり、線引きして付き合わないのは淋しいことだと思います。
そもそもヴィーガンとわざわざくくる必要もない。ここに登場した13人を見ても、個性豊かで一人ひとり違うんだから。
楽しい仲間で食事して、みんなが食べたいものを注文し、「じゃあ私はこのヴィーガンメニューで」と普通に言えるような環境に早くなればいいんだけど、「肉を提供するような店で食べる人は本当のヴィーガンじゃない」とか言う厳格な人もいるからね(*_*)