ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

アカデミー賞の食事がヴィーガンとは!やっぱりアメリカはすごいな~

アカデミー賞恒例の食事会が100%ヴィーガン料理に

 

韓国映画パラサイトの受賞で話題になった今年のアカデミー賞授賞式。

ノミネートされた候補者が一堂に会する恒例の食事会や授賞式前に提供されたのが100%ヴィーガン料理で、アフターパーティーも70%ヴィーガン料理だったとか。しかもプラスチック無しで。

 

なぜそんなことが可能なのでしょうか。やっぱりアメリカでは企業家を始めとする時代のリーダーたちの意識が高いのでしょうね。" ヴィーガン=単なる個人の食の好み " ではなく、地球環境問題、動物愛護の観点から必然的に " ヴィーガンという生き方 " を選択しているからなのでしょう。

 

それを影響力のあるトップスターたちが自ら発信しているところがすごい。レオナルド・ディカプリオは自らも環境活動家で、ビヨンドミートを始め、100を超える環境関連団体に総額20億円以上を寄付しているそうです。(TokyoVeganより)

 

アカデミー賞という世界の人々が注目する場で、同時に " ヴィーガン " というキーワードをこれだけニュースにしてしまうのですから、やはりアメリカはすごいなと思います。残念ながら今の日本ではあり得ないことです。

 

そしてアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは今回のヴィーガン料理・プラスチックなしの決定について

「私たちはカーボンニュートラルという最終目標のためにサスティナビリティを追い求め続けます」とコメントした。

 

主催者側の意識がこんなに高いんですね。驚きました。映画にばかり関心が行っていたので、全然知りませんでした。なんか、遅れてるぞ日本~😢

 

ホアキン・フェニックスのスピーチ 

そして主演男優賞に輝いたホアキン・フェニックスのスピーチはすごかったですね。

 

僕らは自然界との繋がりを絶たれてしまったように思う。そして僕らの殆どは、自分たちが宇宙の中心だと思い込む自己中心的な世界観を持つという罪を犯してしまっている。僕らは自然界の中に入り込み、その資源を強奪している。僕らは牛を人工的に交配させ、その牛が仔牛を産んだら、母牛が怒りのあまり泣き叫んでいるのは明らかなのにも拘わらず、当たり前の権利でもあるかのようにその仔牛を奪い去り、本来その仔牛のためにあるはずの母牛の乳を取り上げ、自分たちのコーヒーやシリアルに入れているんだ。

www.elle.com

 

でも、私のように感動している人ばかりではなく、反応は様々のようですね。否定的な感想も多いようです。そもそも日本ではまだまだ " 脱肉食 " をしている人は少ないから仕方ないかもしれません。それでも、どこかの誰かの気づきにつながっている可能性は高いと思います。アカデミー賞の受賞スピーチでこんなことを言うこと自体がすごいなと思います。きちんと自己主張できる教育を受けているからでしょうか。

 

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自分自身を振り返ると、つくづく嫌になるほど意識が低いなと思います。私は40年近くずっとヴィーガンで、以前から「牛の乳はそもそも牛の赤ちゃんの飲み物だから人間が飲むものではない」とシンプルに考えていました。学校給食では飲んでいましたが、大人になってからは牛乳は飲みません。でも、「長い歴史のある酪農文化を否定することになるのかな」とか、「みんなが牛乳を飲まなくなったら、酪農家の人たちはどうなるのかな」などと思い、結局 " ヴィーガン=自分の食の好み " の域を出ないままでした。

 

まわりの人に対して「地球環境を考えたら、今肉を食べている場合じゃないよ」とは一言も言ってない。みんな引いてしまうのがわかっているから。同じような問題意識を持っている人たちには「ヴィーガン」と言えるのに、そうじゃない人たちの前では「お肉はちょっと苦手なんですよねぇ」とごまかして言うのが精いっぱい。それも言えず(ごちそうになる場合など)無理して食べたこともありました。

 

retoriro.hateblo.jp

 

 

でも、これじゃいけないと本気で思い始めました。影響力のある人たちの発信が一番効果的であるのは間違いないけれど、影響力のない普通の人の発信も、ないよりはあったほうがいいと信じたいからです。