毎年必ずやってくるじめじめとした梅雨の季節。こんな時はやっぱり伝統的な和ハーブで乗り切りたいものです。そこで10個以上も効能があるというドクダミ(生薬名は十薬)を使ってみることにしました。
植物事典を見ると、ドクダミの自生地域は「日本全国」で、生育地は「道端の湿地」とあります。それだけ身近な植物でありながら、多くの効能を持つ最強の雑草なんですね。
今回は先日ご紹介した家庭用蒸留器リカロマを使ってドクダミの蒸留水を作ります。こちらのドクダミはリカロマ専用としてリカシツで購入しました。
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IHヒーターの上に大きいビーカーをセットします。何度やっても理科の実験のようで楽しい💛
水250㎖を入れて台を置き、その上に小さいビーカーを載せます。まわりにそっとドクダミ25gを入れて、蓋をしたらセット完了!
IHヒーターのスイッチを入れ、沸騰してきたら蓋に氷を入れます。
沸騰し蒸気がどんどん上がる中、ドクダミの成分が溶け出して水蒸気と一緒に上昇します。氷で冷やされると蓋を伝って真ん中から小さなビーカーにポタポタと落ちて来る仕組みです。
蒸留している間、部屋中ドクダミの何とも言えない渋いいい香りで包まれました。ドクダミ茶もちょうど作っていたので、お茶を飲みながら蒸留の香りも楽しみ、ダブルで癒されました。
20分ぐらいで100㎖のドクダミ蒸留水が取れました!冷めたらスプレーボトルに入れて完成。
次にドクダミジェルを作ります。こちらはニールズヤードさんのオンライン講座で習ったもの。
材料は濃いめに煮出したドクダミ茶とペパーミント精油、無水エタノール、ジェル状にとろっとするためのキサンタンガム少々。
始めにエタノールとペパーミント精油、キサンタンガムをよく混ぜ、そこに少しずつドクダミ茶を入れていきます。よく混ぜてとろっとしたら出来上がり。
ペパーミントとドクダミの組み合わせは初めてです。爽やかなペパーミントの香りに渋いドクダミ茶の香りが混ざってちょっと不思議な和の雰囲気。
今回出来上がったのはこちらの2つ。手作りのものは保存料無しなので日持ちはしませんが、材料がわかっているので安心です。
ドクダミは抗菌作用があるので、ドクダミ蒸留水はお部屋にスプレーしたり、拭き掃除の時に雑巾に吹きかけたり、アイロン時のリネンウォーターとしても大活躍。また、この蒸留水にエタノールとグリセリン少々を加えてドクダミ化粧水も作れます。
昔から皮膚のトラブルによいとされたドクダミ。ドクダミジェルは冷蔵庫で冷やしておいて、お風呂上りに首回りや脇の下に付けるとすっきりします。ペパーミントの香りもリフレッシュには相乗効果。
まだ下水道が整備されていなかった昔は、トイレの近くにドクダミを植えていたそうです。トイレにドクダミを投げ入れて排泄物の臭いを和らげていたとか。
また水虫や腫れには葉を直接患部に当てたり、便秘や膀胱炎にはお茶を、冷え対策には煮出し汁をお風呂にと、ちょっと前の時代まではドクダミは身近な万能薬草としてフル活用されていたんですね。
いつも植物がそばにある暮らしっていいな、昔の人の知恵ってすごいなと感じます。
そんな暮らしに憧れながら植物療法を学んでいますが、私の暮らしと言えば、ドクダミを購入しているぐらいですから、理想と現実のギャップが、、(泣)
学びの道はまだまだ遠く長く続きますが、これからも一つ一つじっくり試しながら生活に取り入れていきたいと思っています。
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