「ハーブのお灸」と言われるハーブボール。布にいろんなハーブを詰め込んで丸め、マッサージなどに使う。その形がなんとも可愛らしくて以前から興味津々、機会があったらぜひ体験してみたいなと思っていた。
もともとはチベットが発祥の地で、東南アジアに伝わる伝統療法のひとつだそうだ。最近は日本でも、タイ式マッサージサロンなどで使われているのをよく見かける。
このハーブボールを蒸して、ポカポカの状態にし、体のいろいろな部分に当てながらマッサージするそうだ。ハーブの成分が皮膚から体内に入ることで、自律神経やホルモンバランスを整えたり、肩こりや筋肉痛を和らげたり、いろいろな治療に使われるという。
ハーブボールは全身を温めてくれる、いわば「ハーブのお灸」、ハーブティーや精油のマッサージとも違って、こんなふうにハーブを直接肌に当てる「お手当て」は格別な癒しが得られるのだろうな。
ちょうどニールズヤードさんでハーブボールの講座があったので、さっそく受講してみた。教材で使ったのはこちらのハーブ。
レモンバーム、エルダーフラワー、エキナセア、ラベンダーの4種類。ハーブボールに入れるハーブは目的に合わせて選ぶが、今回は「リラクゼーション、免疫賦活、発汗促進、皮膚の保護」ということだ。
まずは紙袋の中にすべてのハーブを入れ、よくふり混ぜてからガーゼの上に広げる。うわぁ、すごくいい香りがする。
次にガーゼの四隅をつまんで、ハーブを中央に集め、ガーゼを輪ゴムで止める。なんかテルテル坊主みたいなのができた!可愛くて、この時点でもう癒される~。
この後、持ち手を作るのが難しかった。細長く切った布をぐるぐるとキツめに巻いていき、しっかり縛ったらできあがり。
ズームでの講座だから、ちゃんとできたのかちょっと不安だけど、それなりの形にはなったみたいだ。
本当のハーブボールはもっと大きくて、ボリュームのあるもの。10回ぐらいはくり返し使えるそうだ。中に入れるのもハーブだけではなく、お米を詰めたり、牛乳に浸すこともあるというから、その地域に根差した伝統的な方法がいろいろあるのだろう。
今回作ったのは気軽に使えるミニハーブボールで、お風呂に入れて使った。入浴剤のように湯船に浮かべ、肩をとんとんしてほぐしたり、耳の後ろに当てて温めたり、全身をパッティングしたり。
チャクラに当てるとよいというので、丹田辺りから順番に胸、喉、眉間とじっくり当てていき、最後は頭頂の第七チャクラまで、ハーブの成分が経皮浸透していくのを味わった。
ハーブボール、作り方は意外と簡単だったので、もっと勉強して季節や体調に合わせたハーブボールを作ってみたい。次回はよもぎやハトムギなどを使った和のハーブボールを作ってみよう。