ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

赤紫蘇ジュースとおまけのキムチ

季節の恵みというものがある。その時季にしか手に入らない、ありがたいもの。しかし忙しさにかまけていると、あっという間に旬を逃して来年まで御預け、なんてことになったりするから、ぼやぼやしていられない。

 

私にとっての「夏のありがたいもの」は、赤紫蘇だ。日本人のソウルフード、梅干しづくりには欠かせないし、副産物のゆかりも大切なご飯の友だ。

 

そしてもう一つの楽しみが赤紫蘇ジュース。夏バテ防止や疲労回復に、私の夏の元気の素になっている。今年も旬を逃さず赤紫蘇を手に入れることができて、まずはひと安心。

 

材料は赤紫蘇、てんさい糖、リンゴ酢、レモン。いろいろなレシピを試してみたけれど、砂糖が少ないとぼやっとした味になるので、砂糖もレモン汁もしっかり入れて濃いめに作るのがお気に入りだ。

鍋に水を入れて火にかける。沸騰したら赤紫蘇を入れるんだけど、ふわっと舞い上がるので何回かに分けて入れるのがコツだ。過去には一度に入れようとして、半分以上が鍋のまわりにこぼれ落ち、焦りまくったこともあり。

10分ぐらい煮たら火を止める。

赤紫蘇をざるに上げる。葉っぱは色が抜けてすっかり緑色に、鍋の水はしっかり赤紫色になっている。

鍋にてんさい糖を加え、また火にかける。本当はグラニュー糖を入れた方がきれいな色に仕上がるけど、やっぱりてんさい糖がコクがあっておいしい。

 

アクを取りながら、10分ぐらい煮たら火を止めて漉す。

最後にレモン汁とリンゴ酢を加えると、一瞬でものすごく鮮やかな色に変わるから不思議だ。理科の実験のような台所マジック。

 

消毒した瓶に入れたらできあがり。1年は保存することができるけど、やっぱり夏に飲むのがおススメだ。大汗をかいた後に、水や炭酸で割って飲むと最高に美味しくて生き返る。

そして、この後に残った赤紫蘇の葉でキムチを作るのも、毎回のお楽しみだ。エキスを絞った後の葉だから捨ててもいいのかもしれないけど、なんかもったいなくて。

 

フライパンに、刻んだニンニク、醤油、味醂、ごま油、ごま、粉唐辛子を入れ煮立たせる。

そこに赤紫蘇の葉を入れて、混ぜながら味をなじませたらできあがり。

残り物の葉っぱとは思えないおいしさ。ピリっと辛く、食欲をそそる。何と言っても、赤紫蘇ジュースのおまけでできるところが気に入っている。

最近は、梅干しやらっきょうなどの季節の保存食が1年で食べ切れないことも多くなってきた。季節の果物で作った酵素シロップやジャムが冷蔵庫をずっと占領しているなんてことも。

 

去年の余りがまだあるからと季節のしごとをお休みすると、楽ではあるけれど「せっかくの恵みをスルーしてしまった」「季節は巡っているのに自分は滞っている」感が否めない。

 

やれ、瓶の消毒が大変だとか、手間がかかるとか、ちょっぴりグチりながらも、毎年同じ頃に同じ作業をするのは、きっととても幸せなことなのだろうと思う。作る量を減らすなど工夫しながら、自然と共に巡りたいものだ。

 

 

レシピはこちらの本を参考に、自分なりにアレンジしました。


新版 果実とハーブのお酒とシロップ ジャムとお茶とコンポート

 

 

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