ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

七草粥と七草爪のまねごと

1月7日は人日の節句で七草粥を食べる日だ。実は私の誕生日でもあるので、子供の頃は「誕生日なのにお粥~⁉」と文句ばかり言っていた。

 

歳を重ねてからは七草粥の美味しさが体に沁み渡るようになり、毎年恒例の行事になっている。今年は食べるだけでなく、七草爪もやってみようと張り切っている。

 

きっかけは「日本橋木屋 ごはんと暮らしの道具」という本で見た江戸時代の絵。「七草粥」というタイトルで、「江戸時代、将軍家でも七草粥が食べられ、第一夫人が草の露で濡らした爪で、七草を切って食べる習わしがありました」とある。

第一夫人、という言葉にも引っかかったが、七草粥と七草爪についてもっと知りたくなった。

 

よく「新年を迎えてから七日までは爪を切ってはいけない」と言うが、それは昔は今のような爪切りなどなく、小刀のようなもので爪を切っていたので、万が一失敗し血でも流れたら「お正月を血で穢す」ことになるからだそうだ。

 

さて、新年最初の爪切りである「七草爪」だが、やり方はいろいろあるようだ。七草を水に浸したボウルに指を入れる、七草をゆでて冷ました汁に指を入れる等々。要は水分で爪を柔らかくしてから切るということだが、そこに七草のパワーをいただくのだ。

 

私は先ほどの本の中にあった「粥の重湯を手足の爪に擦り込むことでも病気を防ぎ、邪気を祓うとされていた」という記述が心に響いたので、それをやってみることにした。

 

まずは七草だ。都会暮らしという言い訳をしつつ、毎年スーパーで七草セットを買ってしまう。今年は目を疑うような値段、ひとパックなんと598円だった。値上げの波が七草にも及んでいるとは。

七草を水に浸けて洗う。七草爪のやり方として、ここに指を入れる?普通に七草を洗う時に指も水に浸かってるんだけど、、。きっと自然の恵みに感謝したり、無病息災を願ったりと、浸す時の心持ちが違うんだろうな。

七草を切っていく。「切る」とか「刻む」とか言わずに、「叩く」と言う。七草をまな板に並べ、「七草囃子」を口ずさみながら包丁で叩いて願う。

 

「七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地に 渡らぬように ストトントン ストトントン」(中国からの渡り鳥が農作物に悪さをしないように)

数年前に、ハーブ王子こと山下智道さんの七草粥のワークショップに参加した。その時、みんなで一緒にこの「七草囃子」を謳いながら七草を叩いたので、これはイメージできる。

 

1種類の草につき1つの道具で7回叩き、合計49回叩くと言うが、七草粥も昔は本当に神聖な儀式だったんだなと感じる。邪気を祓い、無病息災を願う行事が日常の中にたくさんあった。

 

コトコトとお粥を炊き、最後に塩と青菜をさっと加えて蒸らしたらできあがり。爪に擦り込むための重湯もしっかり別に取っておいた。

毎年、誕生日は七草粥。最高のご馳走だ。

 

さて、今年はこの日のために伸ばしていた爪をやっと切ることができた。1月7日に爪を切ると、邪気を祓い、一年中風邪を引かないと言われている。

 

重湯を指先、爪に擦り込むと、不思議な感じ。ぬるっとするけど、嫌な感じではなく優しい温かさに包まれた安心感がある。お腹に優しいものは、当たり前だけど爪にも優しいのだ。

 

江戸時代、豊国三代による「春遊娘七草」と題する錦絵には「七草の寄せ植え」「七草たたき」「七草爪」の様子を描いたものがある。検索すれば見ることができるが、実際に江戸時代にはこんなことが行われていたのかと思うと、タイムスリップして覗いてみたくなる。

 

平安時代の「菊の被綿(きせわた)」を始め、花や草についた夜露、朝露が昔の行事にはよく出てくる。自然の持つ神秘な力が露に宿ると信じられていたのだろう。そう考えると「第一夫人が草の露で濡らした爪で七草を切る」というのも、大切なしきたりなのだと想像できる。

 

現代に暮らし、スーパーで七草セットを買うような生活だけど、いにしえの暮らしに思いを馳せながら、これからも「真似事」は続けてみたい。楽しくて、ワープだってできそうなくらいだ。

 

 


日本橋木屋 ごはんと暮らしの道具  十二ヶ月の小さなならわし

 

 

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冬の喉ケアは花梨とスミレのシロップで

芳醇な香りの花梨。この季節だけの恵みに感謝しながら、喉を潤し、咳を鎮める特別なシロップを作る。煮詰める方法もあるけれど、私のシロップは発酵を楽しむ酵素シロップだ。そしてハーブをプラスする。

 

去年は花梨スミレてんさい糖だけで作ったが、今年はフェンネル・カルダモン・シナモンも加えて、ちょっとスパイシーシロップにしてみようかな。

 

スミレは小さくて可愛らしい花というイメージだが、医学の父ヒポクラテスお墨付きの優れた薬草だ。薬草療法ではスミレの鎮咳作用がよく知られているので、私の作る冬のシロップにスミレは外せない。

 

でもハーブの輸入全般が厳しいらしく、オーガニックのドライスミレを手に入れるのが大変難しくなっているのが現状だ。

 

園芸用のスミレでも大丈夫なの?

 

信頼できるハーブショップなどから、食用のスミレの種を買い、自分で育てるというのが正解のようだが、情けないことにまだそこまではできていない。

かりんは皮ごと、芯や種も捨てずにすべて一緒に漬ける。発酵したら濾すので大丈夫。消毒した瓶に、てんさい糖を一番下に入れ、花梨、ハーブを少しずつ加え、また砂糖を重ねていく。

最後に、いちばん上が砂糖で覆われるようにする。発酵するので蓋は完全には閉めないでおく。

1週間ぐらい経ったところ。ずいぶんシロップも出て来ているし、泡も立って発酵が進んでいる様子。底の砂糖はまだ完全には溶けていないみたいだ。もう少し様子をみよう。

薬草療法のバイブル、モーリス・メッセゲ氏の本にはスミレについて「自然薬局には欠かせない一員」という記述があり、スミレの花のシロップは、喉の炎症・風邪・気管支炎に効くとある。また、喉の痛み用のうがい薬や、歯茎の炎症用の口内洗浄剤にもよく使われるそうだ。

 

いい感じで発酵したので、消毒した瓶に移す。

ひと瓶に入り切らず、ふた瓶できた。ホットドリンクにしたり、そのまま原液を舐めたり、豆乳ヨーグルトにかけたりと、この冬も大活躍しそう。

濾した後の花梨やハーブは捨てずにポットに入れて熱湯を注げば、香り豊かな「花梨ティー」を楽しむことができる。

 

春には苺シロップ、初夏には梅シロップと季節に合わせていろいろ作っていると、意外と1年で飲み切れないこともある。「余った感」があると、感謝の気持ちも薄れ、冷蔵庫内のお荷物のように感じてしまうことさえある。

 

どんなに体に優しく、見た目も美しい料理でも、食べすぎた時点で途端に「お腹が重い」「食べなきゃよかった」となるのだから、やっぱり何事も適量を見極めることが大切だ。

 

だから花梨も1個だけ。少なめ少なめに作ることを心がけるようになった。喉を潤すにはひと匙のシロップで十分なのだ。

 

<後日談>

写真撮影後に、シロップの瓶の蓋をゆるめるつもりが、すっかり忘れてしまった。気づいて開けた時には発酵が進んでいて、ポーンと大きな音とともに泡が噴き出して、私の顔、台所、床まで飛んでべとべとに。けっこうな量のシロップが吹きこぼれてしまった。発酵の力、恐るべし。こんなことなら「少なめ」なんて気取らずに、いっぱい作ればよかったなぁ。

 

 

 

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いにしえの香りでオリジナル匂い袋を作る

大分香りの博物館・後編は匂い袋作り体験について。

 

オリジナル香水を作った後の休憩時間で、2階の「香りヒストリーギャラリー」を回る。古代エジプトからアールヌーボー時代に分類され、貴重な歴史資料が展示されていた。

ハーブ医学薬学についての展示もあり、大変興味深かった。やっぱり始まりは医学の父ヒポクラテスからだ。

「香り商人の衣服」と名付けられた作品が面白かった。頭には香炉、左手には石鹸、右手にはなめし皮、胸にはたくさんの香水、香料粉、精油、嗅煙草までぶら下げ、まさに香り商人といったお姿。こんな人から直接買ってみたいなぁ。

そして日本の源氏物語も「香りを競った雅な遊び」として紹介されていた。再来年の大河ドラマは紫式部の一生を描くということで、「和の香りブーム」が起こると言われているけど、きっとそうなる予感。

3階には「蘭奢待」の複製も展示してあった。蘭奢待は東大寺正倉院に収蔵されている「天下第一の名香」と謳われる香木。「蘭奢待」という文字の中に「東」「大」「寺」の名を隠した雅称だ。足利義政や織田信長が切り取った跡も示されている。

さて、いよいよ匂い袋作り体験の時間だ。

 

匂い袋の歴史は古く、奈良時代には「えび香」と呼ばれ正倉院にも残されているそうだ。見えない心配りとして衣服に香りを移したり、書物などの防虫効果にも優れている匂い袋。お土産などで子供の頃からよく見かけていたけど、実際どんな原料が使われているのかは知らなかった。

 

それぞれの机の前には白檀、丁子、桂皮、大茴香、龍脳、山奈、甘松、藿香(かっこう)の8つの瓶が置かれている。まずサンプルケースの蓋を開けて香りを一つずつ確かめていくのだが、先ほどの香水作りとは打って変って、個性の強い香りばかりでマスクをしていてもしっかり嗅ぐことができた。

有名な白檀はサンダルウッド、4000年前からスピリチュアルな香木として使われていた。丁子、これはクローブだ。強烈な香りでスパイスケーキにも使われる。桂皮はシナモンでお馴染み。大茴香は八角、スターアニスで中華料理の香り。龍脳はまさに龍角散そのものだ。

 

ちょっとオエっとなってしまったのが、甘松。強烈で、いい香りとは言い難いけど、ほかの香料と合わせることで香りに厚みが増すため、調合香として使われるとのこと。

 

まず、この8種類を決められた分量で調合し、基本の香りを作る。次に自分の好みの香りをいくつか加えることで、オリジナルの香りを作っていく。

どれも個性が強い香りなので難しい。「お好きな香りを足していってください」と言われたけど、むしろ加えたくない方がすぐ浮かぶ。「歯医者さんのハーブ」とも呼ばれる丁子、中華料理の大茴香、動物っぽい甘松だ。

 

あまり強烈でない、ショウガ科の山奈とシソ科の藿香(パチュリ)を加える。スピリチュアル系の白檀とエキゾチックな桂皮も加えてインパクトを増す。そこに安心感たっぷりの龍角散の香り、龍脳を多めに加えてオリジナル感を出してみた。

 

可愛い匂い袋に香料を詰めていく。袋の口を「屏風畳み」に折るのが意外と難しい。ひもを2回ギュっと結んだら出来上がり。市販のものは綿に香りを滲みこませたものが多いと言うから、こうして原材料を直接入れられるのは手作りならではだ。

 

折り紙を折って、中に香料を入れる文香も作った。先生が見ている前で不器用さを披露し、焦る。「入れ過ぎるとうまく折れませんよ」と注意を受けながらも、なんとか完成。

2つの体験を無事に終え、お楽しみの買い物の時間。ショップには香水、コロン、ハーブティー、お香を始め、何万円もする有田焼の香水瓶まで並び、その充実の品揃えを見ているだけで楽しい。

 

来館の記念に買ったのはこちら。「瑠璃」と名付けられた青いお香で、「水の惑星・地球や深い海をイメージした、みずみずしく透明感のある香り」という説明に惹かれた。

 

もくもくと立ち上がる煙まで青くて(青く見えるんだけど目の錯覚?何かの仕掛け?)ゆったりと穏やかな海を眺めているような落ち着いた気持ちになった。見ても嗅いでも癒される、お香の時間。

大分香りの博物館は、展示品が充実していて、閲覧できる資料も豊富にあり、香りについて学びたい人には最高の施設だと感じた。ハーブ園や足湯まであり、ゆっくり楽しめる素敵な場所だった。

大分香りの博物館

 


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大分香りの博物館で調香体験

香水やコロンといった香りを身につける習慣はなかった。病院、ヨガスタジオ、レストラン等で他人がつけている香りを不快に感じることも多く、それなら逆もあるだろうと自分はつけないことにしていた。

 

ハーブやアロマを学び、香りの歴史や癒しの効能などを知ると、香りの世界の奥深さに惹かれるようになり、特に和の香りの世界、平安貴族の練香や足利義政のもとで生まれた香道をもっと学びたくなった。

 

今回訪れたのは、別府大学の付属施設「大分香りの博物館」だ。そこで「調香体験」と「匂い袋作り」の2つの体験コースを申し込んだ。

 

博物館は3階建てで、「香りプロダクトギャラリー」「香りヒストリーギャラリー」「学びと癒しのギャラリー」が設けられ、レストラン、ショップに加え、ハーブ園や足湯もあり、ゆっくりと楽しめるようになっている。

 

展示は圧巻の一言で、香りについてのすべてがここで学べると言っても過言ではないと感じた。まずは1階の「香りプロダクトギャラリー」から。

 

この大きな器具は蒸留器。天然香料を製造するための「蒸留法」で使われるものだ。私も家庭用のミニ蒸留器を持っているから、昔から方法は変わらないんだなと感無量。

こちらはもう一つの製造法「圧搾法」で使われる機械だ。

こちらは様々な香料を調合するフランス製の「調香台」で、パイプオルガンに似ているので「オルガン台」とも言われるそうだ。

日本の薄荷は海外でも人気で一時盛んに輸出されたそうだが、こんなレトロな商標が展示されていた。

日本の香りの歴史についての展示もあった。明治時代には香水の人気が高まり、「おいらん」香水や「団十郎」香水と呼ばれたものもあったそうだ。

そして素敵な香水瓶の数々。香りを閉じ込めるために特別に作られた瓶。ここにも奥深い美の世界がある。

展示をゆっくりみたいところだけど、そろそろ1回目の体験の時間だ。3階の「学びと癒しのギャラリー」へ移動する。

 

まずは「調香体験」から。席に着くと目の前に13種類の香りの瓶と、サンプルの丸いケースがあった。いよいよ始まる。何歳になっても初めての体験はちょっと緊張するものだ。

香りは揮発速度によって、トップノート・ミドルノート・エンドノートに分けられる。まずはそれぞれのノートを1種類ずつ選ぶのだが、13種類の丸いサンプルケースを開けて、ひとつずつ香りを確かめていく。自分の好みの香りをじっくり選びたいけど、マスクをしているのでなかなか難しい。

 

最初にミドルノートを選ぶ。ミドルノートは骨格となる香り。私はスミレが好きなので、バイオレットが含まれるM-3を選んだ。

 

次に、つけた瞬間から香り、いちばん先に消えてしまうトップノートを選ぶ。あまり甘くないのが好みなので、男性用となっているT-1を選んだ。ライムやレモン系だ。

 

最後に持続時間が長く「残り香」となる土台の香り、エンドノートを選ぶ。私は樹が好きなので、ウッディ(サンダルウッド、ヒノキ等)の香りE-2を選んだ。

まずはこの3種類で20㎖を作るのだが、配分は自分で決めなければならない。小さいビーカーに入れてから、大きいビーカーに移していく。マドラーでかき混ぜて、香りを確かめたら、最後にアクセントで更に10㎖を加える。

 

同じものでもいいし、別のものを選んでもいいというので、私はちょっと気になっていたT-2のグリーン(リーフグリーン、ガルバナム等)を加えることにした。ガルバナムは旧約聖書にも出てくる神聖な香りで、瞑想を行う時の助けにもなるという。

 

すべてを混ぜ合わせたら、ロートを使って瓶に移していく。こぼしてしまいそうで緊張の瞬間だ。最後に博物館のラベルを貼ったら、自分だけのオリジナル香水の出来上がり。この配合を自分の香水として博物館に登録しておくと、無くなった時に追加で注文できるそうだ。

自画自賛だけど、自分で選んで調香しただけあって本当にいい香りだ。甘すぎず、爽やか系だが、後から樹の落ち着いた香りがしてくる。そして最後に古代から讃えられていた神聖な香り、ガルバナムを加えたので神秘の力が増した気がする。

 

最後に隣の人と完成品を比較して香ってみたけど、全然違う香りに仕上がっていた。こんなふうに香りは極めてその人の好みが出るものだから、やっぱり公共の場では控えたほうがいいと改めて思った。自分だけで楽しもう。

 

香りの博物館・後編は匂い袋体験を書く予定。

 

 

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なんて可愛い生のローゼル

疲れた時の定番のお茶は、ハイビスカス、ローズヒップ、ローズのブレンド。ほどよい酸味とルビーのような美しい赤い色に元気をもらう。

 

なかでもハイビスカスのお茶は、古代エジプトの時代から飲用されており、ピラミッドを積み上げた作業員たちの喉を潤したという。

 

そんなハイビスカスだが、メディカルハーブの世界では観賞用のお花と区別してローゼルと呼ばれることが多い。今回幸運にも、珍しい生のローゼルが手に入って舞い上がってしまった。

なんと愛らしい、エレガントなお姿。ポッと膨らみながらキュっと引き締まっていて、なんとも言えない気品が漂っている。それもそのはず、昔から「神に捧げる花」とされ、中国ではローゼルティーは「洛神花茶」と言い、神の字が入っている。

さあ、この貴重なローゼルをどうしよう。たくさんあれば、ジャム用に煮たり、酵素シロップ用に漬けたり、お茶用に干して保存したりできるけど。

 

この量だから、欲張らずにジャムだけ作ってみることにした。よく洗い、へたの部分をカットして種を取り出す。大きな種だ。果実(正確には蕚)は手で簡単に割れる。

お茶用に一粒だけ取り分けておく。あとのお楽しみ~。

ローゼルジャムの作り方をYouTubeでいろいろ見たけど、農家さんやハーブ専門家でもそれぞれ違っていて、正解はないようだ。砂糖だけの人、水を加えて柔らかく煮る人、レモン汁を加える人など。

 

私はシンプルにてんさい糖だけで煮ることにした。ローゼルはそれだけでペクチン、粘液質を含んでいるので、一般的なジャムのように種を加えて煮たり、ペクチンを追加しなくてもいいみたい。

水を加えて作るとトロトロになるみたいだけど、私はちょっと素材の形が残っているほうが好みなので、そこまで煮詰めなかった。シンプルに煮ただけで、このねっとり感。

瓶に移したら、たったこれだけ。小さな瓶の半分にも満たない。貴重だなぁ、初めてのローゼルジャム。

メディカルハーブ事典によると、ローゼルは大昔から民間薬として使われてきたそうだ。利尿剤、穏やかな下剤として評価され、また風邪や咽頭痛にはお茶がよく飲まれているという。

 

最近の研究では、深紅の蕚には強い抗酸化作用と、高血圧とコレステロールに効果を発揮する成分があり、心臓や血管を健康に保つ作用が期待されているそうだ。

 

取り分けておいた生のローゼル、ひと粒分に熱湯を注ぐ。美しいルビー色のお茶ができた。

酸味が特徴のハイビスカスティーをひと口飲むと、体がシャキっと生き返ったみたい。でも今回はそこに、できたての甘いローゼルジャムを入れてジャムティーを楽しんだ。

 

かのクレオパトラはハイビスカスを愛し、衣装もハイビスカスで染めていたという。ハイビスカスティーを愛飲し、美貌を保っていたことで有名だ。

 

クレオパトラにもあやかりたいところだが、ともかく生のローゼルを手にできたことが最高にうれしい。こうやって国産のローゼルに出合えるなんて夢のよう。育ててくれた農家さんに感謝感謝だ。

 

 

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4人の泥棒の酢を仕込んでみた

セージ、ローズマリー、タイム、こんなハーブの名前を並べるとスカボロフェアのフレーズを思い出す方も多いかもしれない。

 

今回は歌ではなくお酢の話。いつものハーブビネガーを「4人の泥棒の酢」を意識して作ってみることにした。

 

☆4人の泥棒の酢(4 thieves vinegar)

17世紀に南フランスでペストが大流行。この時とばかりに死者があふれる街で盗みを繰り返す4人の泥棒がいた。とうとう警察に逮捕されるが、自分たちがペストにかからない秘密を教えたことで、死刑を免れたという。

 

その秘密が、なんとハーブ酢だったというのだ。彼らはセージ、ローズマリー、タイム、ラベンダーを酢に漬けたものを体に塗ったり、飲んだりしていてペストにかからなかったという。

 

言われてみれば、これらのハーブは抗菌作用が強いことで知られているので、納得のレシピだ。

 

「4人の泥棒の酢」と呼ばれる伝説のレシピは、1748年にはフランスの公式な薬局方であるCODEXにも登録され、長い間消毒液として販売されたそうだ。

 

ハーブだけでなくシナモンやナツメグ等のスパイスやニンニクを加えたものなど、いろんなレシピがあるようだけど、今回はシンプルに4つのハーブと有機リンゴ酢で作ることにした。

 

ローズマリー、タイム、ラベンダー、セージ。ドライの方が無難だけど、やっぱりフレッシュが見た目も楽しい。

消毒したガラス瓶にハーブを入れ、リンゴ酢を注いでいく。ドライのラベンダーもちょっと加えてみた。

2週間ぐらい漬け込んで、漉したら完成。薄めてドリンクにしたり、料理に使ったり、オリーブオイルと混ぜてドレッシングにしたり。このまま体に塗るのは刺激が強すぎると思うけど、薄めれば抗菌スプレーとしても使えるはずだ。

 

4人の泥棒たちはどんなふうにハーブ酢を使っていたんだろう。ペスト菌を媒介するのはノミだそうで、確かに薬草成分たっぷりの酢を体に塗っていたらノミも逃げて行くかも。

 

ところで、この4人の泥棒の酢は売っているので買うこともできる。商品名もズバリ、フォーシーブスビネガーだ。漢字で「有機泥棒酢」と書いてあったので笑ってしまった。

4人の泥棒たちの秘密のレシピを現代に蘇らせたのは、ナチュロパス(自然療法家)のルイ・ウベルティという人。なんと25年の歳月と情熱をかけて研究・開発したそうだ。

 

「世界中の人々が健康で幸せであってほしい」と願っていたウベルティ氏は92歳まで現役で活躍したそうだ。

 

(商品説明より引用)

 

原材料名には、有機アップルサイダービネガーを始め、たくさんの有機ハーブ、有機フルーツ、有機スパイスの名前がある。配合した種類で28と50の2つのタイプがあるようだ。

 

さっそく原液をちょっと味見してみたら、とても深い酸味で美味しかった。薄めても飲んでみたけど、よくある「飲む酢」のように甘さを加えていないので、いかにも体によさそうな印象だ。

 

フランスではレスキュービネガーとして飲用はもちろん、うがいに、打撲時の湿布に、虫刺されにと色々使われているそうだ。もともとハーブとはそういうものだということを思い出させてくれる。


uberti(ウベルティ)有機フォーシーブスビネガー 28 500ml

 

自分で仕込んだ方は、シンプルに4つのハーブだけ。作り慣れてきたら、この「泥棒の酢」を参考に、果物やニンニク、シナモンなども加えてみたい。

それにしても、商品名に泥棒がついてるなんて聞いたことない。泥棒たちもびっくりでしょう。

 

 

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セージのお話を読みながらマフィンを作った

どんなハーブが好きかと聞かれたら、ローズマリー、カモミール、ミントなど次々浮かんで困るけど、やっぱりセージかな。

 

古代ギリシア、ローマ時代から万能薬として使われてきた聖なる薬草セージ。学名のsalviaには「救う」「癒す」という意味があり、「救世主セージ」と呼ばれていたという。

 

現存する最古の修道院の庭園図面にもセージが登場するし、カール大帝は皇帝庭園の最も良い場所にセージを栽培するように指示したというから、どれだけ重要な植物だったのかがわかる。

 

ヨーロッパには古くからこんな言い伝えがあるそうだ。

「庭にセージが繁っていたら、病で死ぬことはない」

「長生きしたけりゃ5月にセージを食べなさい」

 

すごいな、セージ。和名はヤクヨウサルビア。私も庭に2種類のセージを植えている。

浄化用のホワイトセージ

食用・薬用のコモンセージ

どちらもいい香り~、そばにいるだけで癒される。私は気楽に葉っぱを取っちゃうけど、古代ローマではセージの収穫は神聖なる儀式で、身を清め、白い服を着て行ったそうだ。

 

セージからパワーをもらおうと、甘くないマフィンを焼いてみた。材料はスペルト小麦、豆乳、オリーブオイル、セージ、紫玉ねぎなど。

生地に刻んだセージと炒めた紫玉ねぎを混ぜ込み、上にセージの葉を飾った。甘味無しで、味付けは先日作ったハーブソルトのみ。

 

聖ヒルデガルトもセージを粉にしてパンと食べると、体内の有害な体液が消えていくと言っているし、何よりスペルト小麦は彼女のイチオシなので期待できそう。

180℃で30分ぐらい焼いてみた。こんがりときれいに仕上がったようだ。

お茶もセージの葉っぱでシングルティーを。ブレンドは飲みやすいけど、シングルでそのハーブをじっくり味わいたい時もある。

 

最近はお花のお茶にすっかりはまっているので、ドライのすみれも浮かべてみた。

取り合えず食べすぎないように1個だけ取り分けて試食タイム。

ハーブ風味の塩味マフィン。スペルト小麦なので硬くなるかと思ったけど、炒めたオニオンのオイルのおかげで、しっとりしていた。

 

余ったセージのお茶はリンゴ酢をちょっと加えると即席のうがい薬にもなる。ヨーロッパに古くから伝わる本格的なレシピでは、リンゴ酢と乾燥セージを混ぜて2週間ぐらい寝かせて作るらしい。飲んでよし、うがいもよし、ということなので今度作ってみよう。

 

「セージの葉っぱを噛んでいれば、虫歯も抑えられるし歯茎も丈夫になる」

「鼻の調子が悪ければセージの葉を鼻の穴に突っ込んどけば治る」

 

こんな話があるぐらい、神聖なセージも今では庶民のハーブになったようだ。鼻の穴に突っ込むなんて、なんとワイルドな。真似してみるには勇気が必要だ。

 

 

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古いハーブカッターで手作りハーブソルト

ハーブソルトは庭のハーブを刻んで、お塩と混ぜて、チャチャっと作ることが多かった。でも、今回ニールズヤードさんでハーブソルト作りの講座があって、しかも八ヶ岳からハーブが届くというので受けてみた。

 

講師は前回受けたアカマツの講座と同じ矢崎綾子先生。八ヶ岳の麓で「畑からの贈り物」という活動をされている。前回は無農薬のアカマツが届いて、その香りに感動した。

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今回教材として届いたのは、こちらの5種類のハーブとお塩とボトル。オレガノスィートマジョラムパセリタイムローズマリー。すっごくいい香りで、うちの庭のハーブよりずっと野生的な力強さを感じるなぁ。

ズーム講座だったけど、先生はなんとハーブ畑に座っている!暑い中、屋外からハーブの素晴らしさを伝えようという心意気がすごい。風の音や虫の声まで聞こえて来て臨場感たっぷりだ。

 

ハーブに関するお話をたくさん聞いた後で、ハーブソルト作りのワークショップが始まった。先生と一緒にリアルタイムで作る方もいたけど、私はメモを取るので精一杯。後日復習を兼ねて一人でゆっくり作ることにした。

 

ハーブソルト作りは、まずハーブを刻むことから。いつもはチャチャっとやっちゃうけど、今回はせっかくなのでハーブカッターを使って手仕事の楽しみを味わいながら、じっくりと取り組みたい。

まずはパセリ。ドライの茎は口の中に入ると痛いこともあるので外しておき、葉だけを刻む。このハーブカッターはもう20年以上も前に買ったものだけど、まだまだ現役だ。

のんびり、ゆっくり、カッターを左右に揺らしながら刻んでいく。刻むと香りがふわーっとキッチンに広がり、なんとも幸せな気分に包まれる。さすが薬草、生命力の強いハーブの魔法。

ローズマリーはなかなか手ごわい。途中でもっと簡単な、くるくる回すハーブカッターで一気に細かくしてしまった。ゆっくりやるつもりだったんだけど、正直こっちが楽。

スィートマジョラムは丸いお花が愛らしい。お花を刻むのはちょっと可哀想な気もしちゃうけど。

5種類のハーブが刻み終わって、あとはお塩と混ぜるだけ。茎もすごくいい香りなので捨てるのはもったいない。お茶パックに入れてスープの出汁に使おう。

昔イギリスに住んでいた時に、書店で見つけたこちらの本。イギリスの伝統的な手作りの暮らしとその道具を紹介している。表紙の道具が素敵すぎて一目惚れで購入。改めて見てみたら、下の方の中央にハーブカッターがあった。

本の中にもハーブについての歴史や道具などの記載があって、「乾燥ハーブは鉄製のナイフで細かく切って使う」とある。また「装飾的なハーブ切り」として、美しいハーブカッターがイラストで紹介されている。

 

さて、教材のお塩はゲランドの塩とアンデス山脈のピンクソルトのブレンドだそうだ。ハーブソルトにはしっとり系よりさらさらしたお塩がいいという。

ハーブの量はお好みで。全部は多すぎるので、余ったハーブで以前作ったハーブふりかけを作ることにした。白ごま、黒ごま、ゆかりを混ぜて。このハーブふりかけも意外な美味しさでご飯にも合う。

 

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今回できたのが、ハーブソルトとハーブふりかけ。ハーブソルトは何にでも合うけど、トウモロコシご飯で作ったおにぎりに混ぜたら、ハーブがアクセントになってすごく美味しかった。

先ほど紹介した本は、のちに「図説イギリス手づくりの生活誌-伝統ある道具と暮らし」というタイトルで日本語版が出版されて驚いた。英語の本はイラストばかり見ていたので、日本語版でイギリスの伝統的な手作り生活や道具の使い方がよくわかってうれしかった。

 

日本にもイギリスにも、職人さんたちの知恵と技術が詰まった暮らしの道具があって、それを日常的に使っていた時代があったんだなと、ちょっぴりノスタルジックな気分になった。ハーブカッターもそうだけど、手仕事の道具、手に馴染む道具ってすごい。

 


図説 イギリス手づくりの生活誌―伝統ある道具と暮らし

アカマツに夢中

数年前からヴィーガンの人たちの間で「松葉茶」が何かと話題になっていた。血流をよくし、老廃物のデトックスによいということで、私も試しに購入し時々飲んでいた。

 

その後「松葉ジュース」というのも、よく見かけるようになり、もしかして松葉がブームなのかと気になりだした。元々木の癒しに強く惹かれ、ツリーメディシンなど古来から人間の力になってきた木々に関心があったので、取り合えず松葉に関する本を読んでみた。

驚いたことに、松は縄文時代から日本人が飲食していたという。松葉は仙人食とされ、あらゆる病気を治す万能薬。特に老廃物の浄化に優れ、修行僧は「体内に潜む一切の邪毒を排し、気力を保つため」に、松葉を一握り食べてから断食に入ったとある。

 

面白すぎて松葉健康法に俄然興味が出て来たところへ、なんとニールズヤードさんでアカマツの一日講座があると知り、受講することにした。すぐに満席になってしまったので、やっぱり松に興味を持つ人が増えているようだ。

 

送られて来た教材はこちら。八ヶ岳の無農薬アカマツの生葉、松葉粉、松葉入りのお菓子と松の香りのサンプル。

開けた途端に生松葉のものすごくいい香りが広がった。部屋中に香ってなんともいい気持ちで癒される。森の中にいるようなフィトンチッド効果。

講座を担当されたのは、八ヶ岳在住のアロマテラピスト、矢崎綾子先生。ご自身でアカマツの蒸留もされていらっしゃる方だ。松の歴史や成分、具体的な利用方法など、さまざまな角度から教えていただいた。

 

縄文時代の「ホツマツタエ」には、天照大御神が松葉を常食していたと記されていて、他にも大昔から日本人が松葉を食べている歴史が文献から見つかっているそうだ。


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まず最初に「松葉を口に入れて噛んでみてください」と言われたのでびっくり。おそるおそる口にしてみると、意外とすっきりした味だった。勉強中の眠気覚ましにもよさそう。ガムならぬ「松葉噛み」は割と普通に行われてきたらしい。

 

食べる方法としては、松葉ジュースを始め、お米と一緒に炊いたり、お酢や麹に付けたり、お出汁に使ったり。粉はコーヒーやお菓子作りにも。

 

私もさっそく松葉ジュースを作ってみた。教材が届いてから講座まで1週間ぐらい経っていたので、松葉がちょっと乾燥し始めていたけど、できるだけ緑の部分を使った。

すごく鮮やかな色で、見るからにエネルギーチャージができそうだ。味は予想以上にすっきりしていて飲みやすく、美味しかった。生の松葉が身近にあったら、スムージーのように毎日飲みたい感じだ。

 

お酢につけたり、チンキを作ったりもした。

そして教材のお菓子も松葉茶と一緒にいただいた。「香ル菓子店」さんが、この講座のために松葉粉入りで作ってくださったそうだ。松ぼっくりの形がなんとも可愛い。材料を見ると、嬉しいことに卵や牛乳、バター無しのヴィーガン仕様だった!

 

松葉粉でほんのり緑色、松葉の香る体にやさしいクッキーと、すっきりした松葉茶で癒しのティータイム。

考えてみたら、うちには前から松の精油があった。松はひとつの房から2本の葉が伸びていることから、自他分ける境界線を強化したり、回復したりする香りだと言われる。

 

自分を抑えすぎて他人とうまくコミュニケーションが取れないような時に、喉(第5チャクラ)を通して自分の本当の声を出せるように、喉まわりのマッサージに松の精油を使っていた。

 

またフラワーエッセンスの世界では、松は「自分自身を責めがちな人」に使われる。バッチ博士によると、罪悪感や非難、自責の念を手放し、自分を受け入れる強さを育てると言う。

松葉ジュースをもっと飲みたいと思っていたら、なんと無農薬の生松葉は通販でも買えることがわかった。どこにでも見かける松だけど、環境汚染のひどい今の時代は「身近なもの」をちょっといただくこともかなわないのか。

 

高いお金を出して薬を買える人だけが助かるのではなく、植物は本来いつもそばにいて、分け隔てなく人の力になってくれたはず。だからドクダミとかヨモギとか、身近な植物ほど力を秘めているのだ。

 

急に森へ行きたくなって「篠栗九大の森」へ行ってみることにした。SNSで「神秘の森」「異空間」「ジブリの世界」と話題になった人気スポットらしい。私の目的はもちろんアカマツに会うこと。

空高く、光を浴びている、あの松葉。「ジュースにしたら美味しそう」「青い松ぼっくりはジャムに」などと不謹慎なことを考えてしまった。まずは庭に松を植えてみようか。

 


松葉健康法


野草を宝物に

 

 

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小さなハーブボールを作ってみた

「ハーブのお灸」と言われるハーブボール。布にいろんなハーブを詰め込んで丸め、マッサージなどに使う。その形がなんとも可愛らしくて以前から興味津々、機会があったらぜひ体験してみたいなと思っていた。

 

もともとはチベットが発祥の地で、東南アジアに伝わる伝統療法のひとつだそうだ。最近は日本でも、タイ式マッサージサロンなどで使われているのをよく見かける。

このハーブボールを蒸して、ポカポカの状態にし、体のいろいろな部分に当てながらマッサージするそうだ。ハーブの成分が皮膚から体内に入ることで、自律神経やホルモンバランスを整えたり、肩こりや筋肉痛を和らげたり、いろいろな治療に使われるという。

 

ハーブボールは全身を温めてくれる、いわば「ハーブのお灸」、ハーブティーや精油のマッサージとも違って、こんなふうにハーブを直接肌に当てる「お手当て」は格別な癒しが得られるのだろうな。

 

ちょうどニールズヤードさんでハーブボールの講座があったので、さっそく受講してみた。教材で使ったのはこちらのハーブ。

レモンバームエルダーフラワーエキナセアラベンダーの4種類。ハーブボールに入れるハーブは目的に合わせて選ぶが、今回は「リラクゼーション、免疫賦活、発汗促進、皮膚の保護」ということだ。

 

まずは紙袋の中にすべてのハーブを入れ、よくふり混ぜてからガーゼの上に広げる。うわぁ、すごくいい香りがする。

次にガーゼの四隅をつまんで、ハーブを中央に集め、ガーゼを輪ゴムで止める。なんかテルテル坊主みたいなのができた!可愛くて、この時点でもう癒される~。

この後、持ち手を作るのが難しかった。細長く切った布をぐるぐるとキツめに巻いていき、しっかり縛ったらできあがり。

ズームでの講座だから、ちゃんとできたのかちょっと不安だけど、それなりの形にはなったみたいだ。

本当のハーブボールはもっと大きくて、ボリュームのあるもの。10回ぐらいはくり返し使えるそうだ。中に入れるのもハーブだけではなく、お米を詰めたり、牛乳に浸すこともあるというから、その地域に根差した伝統的な方法がいろいろあるのだろう。

 

今回作ったのは気軽に使えるミニハーブボールで、お風呂に入れて使った。入浴剤のように湯船に浮かべ、肩をとんとんしてほぐしたり、耳の後ろに当てて温めたり、全身をパッティングしたり。

 

チャクラに当てるとよいというので、丹田辺りから順番に胸、喉、眉間とじっくり当てていき、最後は頭頂の第七チャクラまで、ハーブの成分が経皮浸透していくのを味わった。

 

ハーブボール、作り方は意外と簡単だったので、もっと勉強して季節や体調に合わせたハーブボールを作ってみたい。次回はよもぎやハトムギなどを使った和のハーブボールを作ってみよう。

 

 

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